4代目、あまわりの誕生は新たな伝説の始まり
今となっては、語り草になっている「城(ぐすく)」での初演から9年。世代交代を繰り返し、あまわりの舞台を取り巻く環境も大きく変わりながらも、でもそこに掛ける子ども達の情熱は、全然!変わっていないように思う。
例えば、配役の系譜を見ると、初代あまわりを演じた「新里佳史」、2代目あまわりとして、長く君臨し関東公演も大成功させた「比屋根秀斗」、次いで斬新な旗の演舞で新境地を確立した3代目あまわり「蔵當健吾」、そして、今年から演じているのが、4代目あまわり「登川航」。主役という大役を、また歴代先輩の重圧をバネにしつつも、新たな境地とも言える「寡黙、ストイック(禁欲的)」なまでのあまわりを、彼は真摯に演じている。きっと、あまわりの新たな魅力を開花させるのじゃないか、とまだ残された年数の分だけ、期待も高い。
あまわり役に関わらず、ダンスや伝統芸能の数々など、歴代の先輩達が演じてきた全ての役は、その全てにおいて「高い壁」として存在し、受け継ぐ後輩達もまた、逃げることなくその壁に堂々と向き合い、先輩の影と闘いながら、常に進化していく。あまわりの魅力は、この「変化を恐れない、進化する勇気」を実現させた、常に「今」を見据えた取り組みにあるのではないだろうか。
初演から9年、常に、今のメンバーが「最高!」の舞台を、創り続けた情熱は、このうるま市地域の、子ども達特有の雰囲気であり、それを取り巻く、父母の皆さんの係わりや地域性の賜物であることは間違いない。果たして、この舞台は今後、どうなっていくのだろう・・・。本当に、楽しみだ。
現代版組踊「肝高に阿麻和利」総合演出家/南島詩人 平田 大一
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